自分より強いと感じる強さ(飼い主さんを尊敬する条件 その2)
ワンちゃんが飼い主さんを尊敬する
条件として、一番大切なことは
一緒に暮らす飼い主さんが、
自分の「身の安全」を守ってくれる
自分より強い人であるということです。
ワンちゃんとの関わり方を、お伝えする時に
私は、子育てと重ねてお伝えしています。
ワンちゃん育てと子育ては、
とっても良く似ています。
ご自分の4歳までの子供の子育てと
重ねて考えて頂くと、ワンちゃんの
気持ちがとっても理解しやすいかと思います。
ワンちゃんは、自分より弱いと
感じる飼い主さんのもとでは
安心して暮らせません。
例えば、向こうから怖い人が来た時に、
自分より弱い小さな子供と一緒だとしたら、
子供に守ってもらえるとは安心して
信じることは出来ません。
自分が、小さな子供を守らなければ
いけないと、ずっとドキドキしてしまいます。
でも、自分より強くて逞しいお父さんと
一緒だとしたら、一緒にいるだけで
安心して何かあっても守ってもらえると
信じることができ、ドキドキしなくてすみます。
ワンちゃんも同じです。
お散歩ですれ違うバイクや大きな車
知らないワンちゃんや、知らない人
ワンちゃんが怖いと思うことは一杯
あります。
その時に一緒にいる飼い主さんが
自分より弱い子供だと思っていると
ドキドキして安心していられません。
自分が守らなければいけないと
思ってしまいます。
飼い主さんが自分より強い
お父さんみたいな人だと思っていると
飼い主さんが守ってくれると安心できます。
自分で自分を守る必要がないので
ドキドキしないで過ごすことができます。
ワンちゃんが飼い主さんを自分より強いと認識する強さのポイント
ここで大切なのは、ワンちゃんが自分より
飼い主さんが強いと感じる
「強さ」のポイントです。
ワンちゃんは、人間のように他の人と自分を
比べたりはしないので、
ワンちゃんから見て飼い主さんが
自分より強いことが
ワンちゃんが強さを認識する
最低条件になります。
ワンちゃんが自分より強いと認識する
強さは、力の強さとはちょっと違います。
- ワンちゃんが嫌がるからって
爪切りやシャンプーやお手入れを
途中で諦めてしまう飼い主さん。 - ワンちゃんの行きたいように自由に
お散歩させる飼い主さん。 - ワンちゃんが吠えるからといって
ワンちゃんの欲求とおりに朝早くから
お散歩にいったり、食べ物をあげる
飼い主さん。
こららは、みんなワンちゃんが
自分より飼い主さんが強いのか
不安になってしまう
飼い主さんの行動になります。
これらの行動もみんな子育てと
重ねて考えて頂くと、
とっても理解しやすいかと思います。
- ワンちゃんが嫌がるからって
爪切りやシャンプーやお手入れを
途中で諦めてしまう飼い主さん。
→ご自分のお子さんが爪切りや
お風呂や、シャンプーや
髪を梳かすのを嫌がったらやめますか? - ワンちゃんの行きたいように自由に
お散歩させる飼い主さん。
→ご自分の小さなお子さんと
道路を歩いている時
手を繋いで歩きませんか? - ワンちゃんが吠えるからといって
ワンちゃんの欲求とおりに朝早くから
お散歩にいったり、食べ物をあげる
飼い主さん。
→ご自分のお子さんが朝早く公園に
行きたいと駄々をこねたらいきますか?
おやつや、ご飯を食べたいと
時間じゃないのに駄々をこねたらあげますか?
ワンちゃんが自分より強いと
認識する「強さ」は
親が子に自然にしている
子供の幸せを願う厳しさも含む
愛情からくる強さと一緒です。
ご自分の4歳の子どもなら
どのように接するのだろうと考えて
頂くとワンちゃんが飼い主さんが
自分より強いと認識できる強さが
理解しやすいと思います。ヨークシャーテリアの性格のポイント
ワンちゃんの認識する強さについては
ご理解頂けたと思いますが
ここでとっても大切なポイントがあります。それは、ヨークシャーテリアという
犬種の性格の特徴です。
実は、ヨークシャーテリアという
犬種は、とっても可愛い姿をしていても
諦めの悪い、粘り強さを持った
テリア気質を持ったワンちゃんなのです。
一度覚えてしまったことを変えるのは
ちょっと大変になってしまう
諦めの悪い粘り強い性格の
テリア気質を持ったワンちゃんなのです。ヨークシャーテリアの仔犬は
小さくてとっても可愛いのでついつい
何でも言うことを聞いてあげたく
なってしまいます。
でも、ワンちゃんにとっては
仔犬の時に許されていたことが、
大きくなるにつれて許されなく
なってしまうことを理解することは
難しく、飼い主さんに不安と不信感を
感じてしまいます。ヨークシャーテリアのような
一回覚えたことを変えるのは大変な
粘り強くて頑固な犬種は、
仔犬の時からお家でのルールを
ご家族みんなで決めて、
一貫性を持って育てて頂くと
飼い主さんを自分より強い人だと
自然に認識していきます。