ヨークシャーテリアを探すとき、日本ではペットショップ、ブリーダー、保護犬団体の3つが主な迎え入れ先になります。それぞれの購入場所の特徴をご紹介します。
この記事の目次
1 ペットショップの特徴
日本では子犬がペットショップで展示販売されているので、ペットショップから子犬を迎え入れる方も多いと思います。
- 子犬の種類や頭数が多いので好きなワンちゃんを選ぶことができ、気に入った子が見つかれば直ぐに迎え入れることができます。
- 飼いたい犬種が決まっている場合は、何件か回って探さないといけない可能性があります。
- 両親犬を見ることが出来ないので、将来的な性格、体格、健康の予想がつきにくい点もあります。
- 早い時期に母犬から離されるので、流通機関や新しい環境でのストレスから健康面、精神面での問題がある可能性があります。
2 ブリーダーの特徴
ただし、この場合、ブリーダーにも2種類あります。
2-1 ヨークシャーテリアだけを繁殖しているブリーダーの特徴
- ヨークシャーテリアに深い愛着がありスタンダードを理解し、犬としての健全性を追求してその血統を守るために繁殖しています。
- 沢山の子犬が常時いるわけではないので、すぐに希望の仔犬が見つからない場合もあります。
- お値段も、手間がかかっている分高くなります。
- 生涯にわたり、健全でヨークシャーテリアらしい楽しさを味わえる子犬が見つかります。
- 健康、性格も含め、欠点を消していくようなブリーデイングをしていきます。
- お譲りした後も子犬の成長は気にかけていますので、困った時には相談に乗ってもらうことが出来ます。
- 飼い始めてから相談ができる場所があるということが、ブリーダーから子犬を迎え入れる最大のメリットです。
2-2 沢山の犬種(4種類以上)を繁殖しているブリーダーの特徴
- 繁殖の回数も多いのでお値段にも幅があります。
- 子犬がすぐに見つかる可能性があります。
- ヨークシャーテリアという犬種に特化した知識というより、犬についての色々なアドバイスがもらえます。
- 沢山の犬種を繁殖しているので、事務的な面がある可能性があります。
☆ワンポイントアドバイス
- ヨークシャーテリアのような超小型犬は、60日を過ぎてからお譲りするようなブリーダーの方が信頼できます。
- 同じヨークシャーテリアでも、ブリーダーごとに自分の犬に求めるものが違います。
- 性格も犬舎ごとに特徴があります。
- 見学の際に親犬を見せてもらい、気に入った子犬の想像できる性格について質問をされるととても参考になります。
2-3 ブリーダーの所で過ごす生後8週までの子犬の成長の様子
子犬がブリーダーの手元を離れる生後8週から9週までの成長と母犬の特徴を以下にまとめてみました。
- 生後1年までの子犬の1日は、人間の12日にあたります。
- 生後3週から12週の間は犬同士の関わりや、人間社会の環境を学ぶ社会化の時期ともいわれています。
- この時期に人間と触れ合うことで人間との信頼関係を学びます。生後4~5週の子犬は1日5分~10分、生後7~8週の子犬で20~30分、人との触れ合いが必要といわれており、触れ合いを通して人間への安心感や温もりを学びます。
- 母犬は、人間が頭が下がるくらいに一生懸命子育てをします。8週から9週より早い時期に母犬から子犬を離すことは、母犬の精神面へも大きな影響を与えます。
- 母親や兄弟犬との関わりの中で自分の感情を他の犬に伝える犬語ともいえるボディランゲージを学びます。
- ペットッショプやブリーダーの所で過ごすこの時期の過ごし方が、将来にわたり子犬の性格形成に大きな影響を与える要因になります。
3 保護犬をボランティア団体から迎え入れる場合
ヨークシャーテリアのような純血種も、最近はネットで保護犬として探すことができます。もし、お気に入りの子がいたら保護犬を迎え入れることを検討されることもお勧めします。
- 保護犬は、成犬になっているので性格が分かりやすいというメリットがあります。
- 飼い主さんが高齢のため、子犬ではなく最後まで自分の責任の持てる年齢のワンちゃんを飼いたいという方にも、相性の合う子を見つける事が出来れば向いていると思います。
- 前に飼っていたヨークシャーテリアを亡くされどうしても気持ちが前に進めず、子犬を迎え入れる気持ちにはなれないけれど保護犬なら、と前向きに迎え入られる方にも向いているのではないでしょうか。
- 保護犬を迎え入れる場合は、それまでの飼育状況、ワンちゃんの性格等など迎え入れた後も困ったことが起きた時に、丁寧なアドバイスを受けられるボランティア団体から譲り受けることをお勧めします。
4 欧米のおけるヨークシャーテリアの販売方法
日本における購入場所について3ヶ所紹介してきましたが、欧米では子犬、成犬共に純血種は、ブリーダーから直接購入します。
- ペットッショプは、ブリーダーと飼い主さんの取次ぎをするようなかたちで子犬の販売に関わっています。
- 欧米では、ヨークシャーテリアが飼いたいけれど高齢のため、ある程度の年齢の子を迎え入れたいとご希望のある方や、色々な条件から子犬より成犬をと望まれる方もブリーダーのところから子犬ではなく成犬を譲ってもらいます。
- 成犬を譲った場合、もし飼い主さんが飼えなくなるような状況が起きた場合も、ブリーダーが最後までどんな年齢で譲った子にも責任をもって関わります。
☆ブリーダーとしての想い
日本もブリーダーが欧米のように、自分の繁殖した犬に対して一生を通して関わるようになることが出来るようになれば、殺処分を減らすことができる一番確実な方法であり、ワンちゃんと飼い主さんの幸せな生活への一番の方法だと思います。日本も将来的に、欧米のように「大切な命」はブリーダーの手から飼い主さんの手へ、直接渡される販売方法になることを希望します。