この記事の目次
- 1 子犬を迎え入れる時間帯
- 2 仔犬を初めて迎え入れる前の注意点
- 2-1 お家のルールを決めてあげて下さい
- 2-2 可愛くてもテリアだということを忘れないであげて下さい
- 2-3 リーダーシップについて心に留めておいて下さい
- 2-4 人間の子育てとワンちゃん育てはよく似ています
- お譲りした子へのラブレター
- 2-5 玄関への最初の一歩は飼い主さんから
- 3 成犬の保護犬を迎え入れる前の注意点
- 3-1 お家のルールを決めておいてあげて下さい
- 3-2 玄関の最初の一歩は飼い主さんから
- 4 仔犬を迎え入れて最初の1週間
- 4-1 サークルの中でゆっくりさせてあげて下さい。
- 4-2 興奮させ過ぎないようにしてあげて下さい
- 4-3 我慢することを教えてあげて下さい
- 4-4 沢山ほめてあげて下さい
- 5 トイレのしつけ
- 5-1 トイレのしつけの基本は出来たらほめるです
- 5-2 最初はサークルの中で教えます
- ☆ワンポイントアドバイス
- 5-3 ウンチは健康のバロメーター
- 6 子犬の扱い方
- 7 初めてのお散歩の時期
- 8 初めてのお散歩の教え方
- 9 仔犬の時のお散歩の注意点
- 10 ほめ方、叱り方のポイント
- 10-1 叱らなくてもいい環境を作ってあげましょう
- 10-2 お散歩でエネルギーを発散させてあげましょう。
- 10-3 ほめるタイミングのポイント
- 10-4 ほめ方の種類
- 10-5 𠮟った後は必ず褒める。
- 10-6 叱り方のコツ
1 子犬を迎え入れる時間帯
出来れば午前中に迎え入れると1日ゆっくり子犬に関わることができ、子犬にとっても負担が少ないです。もし、子犬が慣れない環境で体調が悪くなった時にも、病院が開いている時間帯なら対応することができます。
2 仔犬を初めて迎え入れる前の注意点
2-1 お家のルールを決めてあげて下さい
子犬をお家に迎え入れる前に必ずご家族で「お家のルール」を話し合って、出来れば紙に書いてみんなの見える所に張っておくことをお勧めします。ヨークシャーテリアは頑固な性格で、一度覚えたことを変えることは難しくなるので、最初から「お家のルール」をしっかり決めてご家族みんなで守るようにしてあげると、子犬も自分で考える必要がないのでストレスがなく情緒的に安定した飼いやすいワンちゃんに成長します。
「お家のルール」は、一番最初にワンちゃんにしてあげることができる最高のプレゼントです。
2-2 可愛くてもテリアだということを忘れないであげて下さい
ご家族として迎え入れたのはヨークシャーテリアという、小さくて可愛いけれどネズミ取り用のワーキング・テリアとして作られた「犬」だということを忘れないで下さい。
ヨークシャーテリアの子犬は小さくてとても可愛いので、ついつい人間の赤ちゃんのように甘やかしてあげたくなってしまいますが、いくら小さくて可愛くても「犬は犬」です。犬としての行動と考え方しか出来ないのです。ですから、飼い主さんが人間社会で仲良く暮らすルールをはっきり最初から教えてくれるととても安心でき、それが飼い主さんへの信頼にもつながります。
2-3 リーダーシップについて心に留めておいて下さい
一貫性のある、しっかりとした穏やかな態度で人間社会のルールを教えてくれて、自分の命を守ってくれると信頼できる飼い主さんのことをリーダーだと自然に理解していくものだと感じます。ご家族で最初に決めたルールをしっかり守って育てていれば、特別なことをしなくてもワンちゃんは飼い主さんのことをリーダーだと認めてくれます。
2-4 人間の子育てとワンちゃん育てはよく似ています
子育てとワンちゃん育てはよく似ています。ワンちゃんは、成犬になっても3~4歳の性格にしかならないので、ご自分の3~4歳のお子さんの子育てをしている気持ちで育てれば間違いないと思います。ヨークシャーテリアの子犬はとても可愛いので、人間で例えれば孫的な感覚で甘やかしたくなってしまいますが、自分の子供だと思えば甘やかしていいところか厳しくしつけなければいけないところなのか判断が出来ると思います。
お譲りした子へのラブレター
育てたように子は育つ
犬育てと、子育ては本当に良く似ている
犬も、子供も、育てたように育つ
怒って育てれば、飼い主さんの顔色を伺う暗い子に育つ
叩いて育てれば、噛む犬になる
おやつを与え過ぎると、
おやつが無いと言うことを聞かない子に育つ
我慢することを教えないと、わがままな子に育つ
仔犬の時から、興奮させすぎないように
穏やかに育てると穏やかな子になる
笑顔で育てると、飼い主さんの笑顔が大好きな明るい子になる
その子の個性を認め、真っ直ぐ育てると素直な子になる
いけないことをしたら、「いけない」と正し、
良いことをしたら「いい子」と、褒めて育てると
飼い主さんの気持ちを理解しようとする子になる
躾のルールを、家族みんなで一貫性を持って育てると、
飼い主さん家族を信頼する子に育つ
「待つ」ことを教えると、我慢できる子になる
いつか出来ると信じて、諦めずに育てると、必ずいつか誰よりも、
心の通いあったかけがえのない子になる
ワンちゃん育ては、人間の4歳までの子育てと良く似ています
飼い主さんの4歳の子供だったらと
考えて頂くと、完璧ではないかもしれませんが、
きっと、 家族として暮らしていく
大切なことはちゃんと理解出来る子に
なっていくと思います
2-5 玄関への最初の一歩は飼い主さんから
もう一つ、本当にちょっとしたことなのですが、子犬を初めて家に入れる時に玄関への一歩は飼い主さんが先で、飼い主さんがお家に入ってから子犬をお家に迎え入れるようにしてください。それだけで、この家で偉いのは飼い主さんであることを子犬に伝えることができます。
3 成犬の保護犬を迎え入れる前の注意点
3-1 お家のルールを決めておいてあげて下さい
保護犬などの成犬を迎え入れる場合は特に、迎え入れる前にご家族で「お家のルール」をしっかり決めておいてあげて下さい。ワンちゃんにとって、環境が変わるということはとてもストレスの掛かることです。ましてや、保護犬の子は色々な環境に居た子が多く、最初は新しい飼い主さんや新しい環境に不安な気持ちでいっぱいです。ですから、なおさら飼い主さんには、自分を守ってくれると信頼できる強いリーダーシップ求めています。
飼い主さんに自分を守ってくれるという安心感を求めているので、飼い主さんは一貫した落ち着いた態度を取ることが求められています。飼い主さんにとっても保護犬を迎え入れるということは、不安な気持ちがあることだと思います。最初から「お家のルール」が決まっていれば、飼い主さん自身も迷うことがなくワンちゃんにも穏やかな余裕のある態度で接する事ができ、それが信頼へとつながります。
3-2 玄関の最初の一歩は飼い主さんから
保護犬の場合は特に、いきなりお家の中に連れて入るのではなく、お散歩の出来る子であればお家の周りを少しだけお散歩させてから、玄関の前で待たせて飼い主さんご家族全員がお家に入ってからワンちゃんを招き入れるようにしていただくと、ワンちゃんにこの家のリーダーは「飼い主さん」だと明確なメッセージ送ることができます。
ヨークシャーテリアは最初が肝心なので、一番最初にワンちゃんに理解できるメッセージをしっかりと伝えることができればその後の生活はとても楽になります。
4 仔犬を迎え入れて最初の1週間
4-1 サークルの中でゆっくりさせてあげて下さい。
- 子犬を迎えて最初の1週間は、新しい環境に慣れるためになるべくサークル中心の生活にしてあげた方が子犬にとってストレスが少なくなります。
- サークルの中が自分の居場所だと覚えることができ、おトイレを教えるのにも役立ちます。
- 人間も自分の部屋があると落ち着くように、ワンちゃんもサークルの中が落ち着く場所になればお留守番も来客の際にも安心して過ごせるようになります。
4-2 興奮させ過ぎないようにしてあげて下さい
- 最初から広いお部屋の中で生活すると、ブリーダーの所やペットッショプの環境と違い、刺激がありすぎて子犬の小さな頭の中では沢山の事を理解することができずに興奮した状態で生活をする時間が長くなってしまいます。
- ヨークシャーテリアは、テリア気質の興奮しやすく諦めの悪い頑固な性格を持っていますので、お家に迎え入れた最初の段階からなるべく興奮させずに落ち着いた生活環境の中で育てることが飼い主さんのいうことを落ち着いて聞ける飼いやすい子に育てるポイントになります。
4-3 我慢することを教えてあげて下さい
- ヨークシャーテリアの子犬は小さくて本当に可愛いので何でも許してあげたくなりますが、小さくてもテリアなので我慢をする事を小さい時から自然に教えていくことが大切です。
- 子犬の時は、一日の17~18時間は寝て過ごします。素直で最初から決められたルールであればストレスもなくその生活環境を受け入れることができます。
- 最初にお伝えしたようにルールが途中で変わることほどストレスを感じ、飼い主さんに対する信頼を失うことはありません。
- 一度許された経験を覚えてしまうと、それを大きくなってから変えようとしても、テリアの性格上素直に受け入れてはくれません。今まで許されていたことがなぜダメになったのか理解できず、自己主張をして吠えたり、気の強い子であれば飼い主さんを噛んで主張をするようになってしまう可能性があります。
4-4 沢山ほめてあげて下さい
- 子犬を迎え入れて最初に教えることは、人間への信頼と飼い主さんの「お家のルール」を教えることです。
- サークルを上手く利用することでメリハリのある生活ができ、子犬の小さな頭の中でもルールが理解しやすくなります。
- サークルのメリットは、飼い主さんが沢山ほめてあげることが出来るということです。いい子にしている時に、沢山ほめて沢山なでてあげてください。
5 トイレのしつけ
5-1 トイレのしつけの基本は出来たらほめるです
- トイレのしつけはワンちゃんがお家に来て一番最初にしなければいけないしつけです。
トイレのしつけの基本は、トイレシートの上で出来たらほめるです。 - 今までいた環境から新しいお家の広い部屋の中に離されたら好奇心旺盛な子犬は興奮して動き回りトイレの場所が分からなければ失敗をしてしまいます。
- 子犬の小さな頭の中では、おしっこを失敗したことが悪いことだとは認識出来ていません。
- 怒って教えると、おしっこをすると飼い主さんが怒ると学習してしまい隠れておしっこをするようになってしまう可能性があります。
- トイレは、トイレシートの上で出来たらほめるを繰り返すことでだんだん覚えていきます。
5-2 最初はサークルの中で教えます
- 最初は、サークルの中にトイレシートを敷き、必ずほめられる環境を作り、トイレをしそうなタイミングで「チーチー」など声をかけ、ちゃんとトイレシートの上でできたらほめるを繰り返し、トイレシートの上でトイレをする事を教えていきます。
- トイレシートの上ですることを覚えたら、次はお部屋の中にトイレシートを沢山置いてあげて下さい。沢山トイレシートがあれば、ちゃんとできた時に必ずほめてあげることが出来ます。
- その内、ワンちゃんのいつもトイレをする場所が決まってくるので使わないところのトイレシートを外していき、最終的に1枚にします。
- そしたら、少しずつ動かして飼い主さんがトイレにしたい場所まで動かしていきます。
☆ワンポイントアドバイス
- 雨やお天気の悪い日や、年をとってお散歩に行けなくなってもトイレシートの上でトイレをする事を覚えていると、とても役に立ちます。
5-3 ウンチは健康のバロメーター
- ウンチは、ワンちゃんの健康状態をみる一番のバロメーターになります。
- 健康なウンチは、形がしっかりしていて取った時にもコロッとしていて汚れがおトイレシートに付かないようなウンチです。
- 餌の量が多かったり、体調が悪い時はウンチが柔らかくなり、取った時におトイレシートに付くようになります。逆に、エサが少ないとコロコロしたうさぎのウンチのようになります。ウンチは、餌の量のバロメーターになります。
6 子犬の扱い方
- ヨークシャーテリアは、興奮しやすいテリア気質を持っているのでなるべく子犬の時から興奮させないように穏やかに、きぜんとした態度で接することを心掛けると落ち着いた穏やかな子に育ちます。
- ヨークシャーテリアは、強く接すると強く反応し返してくる子が多いので意識して穏やかに接することを心掛けてください。
- 一度嫌な思いをすると頑固なヨークシャーテリアは、変えるのはなかなか大変になってしまいます。
7 初めてのお散歩の時期
- 1回目のワクチンが済んだら、抱っこしてお散歩をして外の色々な音や環境や人に慣れさせてあげましょう。12週までは、社会化の時期なので沢山の刺激を与えることで明るい社交的な性格の子になります。
- 2回目のワクチンが終わって1週間くらいしたらお家の前の道で歩く練習を始めましょう。
- ヨークシャーテリアのような超小型犬はお散歩をしなくてもいいと考える飼い主さんもいらっしゃいますが、小さくてもネズミ捕りの作業犬として作出された活発な犬なのでお家の中ばかりにいるとストレスから神経質になりよく吠えるようになってしまうことがあります。
- 10ヶ月くらいまでは、体がちゃんと出来上がっていないので長くお散歩をさせる必要はありません。お家の周りを1日5分から10分くらい、コミュニケーションを取りながらお散歩の練習をするだけでお外の社会勉強と飼い主さんとの信頼関係が築けます。
8 初めてのお散歩の教え方
- 初めてのお散歩は、ヨークシャーテリアに限らずどんな犬種もそうですが長い距離を歩かせる必要はありません。
- お散歩のお勉強にも学校があるとしたら最初のお散歩は幼稚園のお散歩です。幼稚園のお散歩は、飼い主さんの足元に来たら楽しいことがあると教えることです。ヨークシャーテリアなら、歩くのは5~10メートルの距離を何往復かするくらいで十分です。
- 飼い主さんが2,3歩いて名前を呼んで足元に来たらほめるを繰り返し飼い主さんの足元に来たら良いことがあることを教えていきます。最初は、おやつやおもちゃを使って飼い主さんの方見て歩く事を教えていくとお散歩が楽しいものと覚えていきます。
9 仔犬の時のお散歩の注意点
- ヨークシャーテリアのような超小型犬は、足腰の関節がしっかり出来上がっていない小さなうちからコンクリートの堅い地面を長い間歩かせると、足腰に負担がかかってしまいます。
- 長い距離を歩かせるのは、10ヶ月を過ぎたくらいから10分から20分くらいお散歩されていくことをおすすめします。
10 ほめ方、叱り方のポイント
10-1 叱らなくてもいい環境を作ってあげましょう
- 子犬の時はどうしてもいたずらで活発なので叱りたくなることも多いかもしれませんが、飼い主さんがちょっと気を付けて工夫をすれば、叱らなくてもいい環境を作ってあげることができます。ワンちゃんの一生を通して叱られるよりほめられたほうが幸せで素直な良い子に育ちます。
- 人間も赤ちゃんがハイハイやつかまり立ちをし始めると口に入れて困るものや危険なものは手の届かないところに置くように、子犬のいるお部屋はいたずらされたくない物は置かずに、子犬の時は沢山ほめてあげることがその後の信頼関係につながっていきます。
10-2 お散歩でエネルギーを発散させてあげましょう。
- ヨークシャーテリアは、気が強く興奮しやすいところがあるので大きな犬に対しても平気で吠えかかったりする子もいます。お家の中でも興奮して外の物音に吠えたりすることがあります。
- お散歩の時、短い時間でもお外で頭と体を使ったお散歩を子犬のうちからすることで飼い主さんとのコミュニケーションが取れ、信頼関係を築くことができます。また貯まったエネルギーを発散することで落ち着いた飼いやすい子になります。
10-3 ほめるタイミングのポイント
よく、叱っても言うことを聞かないとおっしゃる飼い主さんがいらっしゃいますが、ほめたり、叱ったりしているつもりでも、ヨークシャーテリアのような気の強い子にはしっかり気持ちが伝わっていないことがあります。ワンちゃんに対するほめ方と叱り方のタイミングをほんの少し変えるだけで、気持ちの伝わり方が違ってきます。
- ほめるのは、良いことをしたらほめるだけでなく何もしなくて穏やかで従順な態度の時にこそほめてあげて下さい。例えば、サークールの中で静かに寝ている時や大人しく横になっている時です。
- 興奮していなくて体の力が抜けているような時に、何もしなくてもほめてあげて下さい。そうすることで、大人しく穏やかにしていると飼い主さんに「ほめてもらえる」と学習していきます。
10-4 ほめ方の種類
ほめ方にも、2通りあり興奮させるほめ方と興奮させないほめ方があります。
- 興奮させるほめ方は、毛を逆立てるようになで、大げさにほめます。
- 興奮させないほめ方は、毛に沿って優しくなで、穏やかな声でほめます。
ヨークシャーテリアは、興奮させないようなほめ方を子犬の時から心掛けると、穏やかな性格の子に育ちます。お散歩で、動けなくなってしまうような子の場合は、逆に興奮させる撫で方をすると気持ちの切り替えに役立ちます。
10-5 𠮟った後は必ず褒める。
- いけないことと良いことをセットで教えることで、ワンちゃんの小さな頭の中で何をしたらいけなくて何をしたらほめられるのか整理して覚えることができるようになります。
- 最後に必ずしっかりほめて終わると、怒られてもほめられることを学習していくので、ワンちゃんが怒られても飼い主さんのそばに寄って来るようなり、しっかりと飼い主さんの意志が伝えられるようになります。
10-6 叱り方のコツ
- 𠮟り方のコツですが、犬の喧嘩や母犬の𠮟り方は人間のように言葉を話さないので一発勝負の気迫の勝負です。
- 吠えているのをやめさせたい時も「ワン、ワン、ワン」となき終わってから「ダメ」と、言って叱るよりも「ワ」となき始めた瞬間に「ノッ」と鋭く伝えた方がしっかりいけないということがワンちゃんに伝わります。
- なき止んだら興奮させないように「いい子」と声をかけ、また「ワ」っと、なき始めたら「ノッ」と叱ってを繰り返していきます。
- その内に「グフグフ」となくのを我慢するようになってきますので、そうしたらまた興奮させないように「いい子」とほめてあげてください。
- そうすることで、なくと飼い主さんが嫌な顔をして、なくのを止めると飼い主さんが笑顔になると学習でき、ワンちゃんの小さな頭の中でも何が良くて何が悪いのか理解しやすくなります。