自分のためのシェア
私は、今
「ぼくと神様とのひみつの10のお約束」の
読み聞かせが、
誰より温かく出来るようになりたくて
話し方の講座に通っています✨
その講座で、
「なぜ、私がそのストーリーを語るのか」
という宿題が出ました。
何度も赤ペンを入れてもらって
自分の気持ちと向き合いました✨
自分の進む道をぶれないように
自分の為にシェアさせて頂きます✨✨
変わらない想い
私には、最初の繁殖の時から変わらない「ワンちゃんと飼い主さんの幸せな生活のお手伝いがしたい」という強い想いがあります。
私が、その想いを抱くに至ったブリーダーとして初めての繁殖から、現在に至るまでのお話しを少しお話しさせて頂きます。
12年前、私は飼っていたヨークシャーテリアがとても可愛くて
「この子の命を繋げていきたい。私がこの子に与えてもらった幸せな気持ちを、お譲りした方にもお届けしたい」という想いから、ヨークシャーテリアのブリーダーになりました。
とても楽しみにしていた初めての出産。
私は、ヨークシャーテリアの出産を甘く考えていました。微弱陣痛で子犬はいつまで待っても産まれず、母犬も疲れ果て、急きょ帝王切開をすることになりました。自宅に戻り連絡を待つ私のもとに、先生からお電話がありました。
「無事に産まれましたが、1頭弱い子がいて家に連れて帰っても助からない可能性が高いです。
もし、助かっても治療にお金が掛かるから今ここで安楽死という選択肢があります。」と・・・。
私は、その時「命」を扱うということの重さと、自分の甘さを思い知らされました。
同時に、「私は産まれてきた命と飼い主さんの幸せな生活のお手伝いがしたい。」という、強い想いを抱きました。「命を守る」という選択をしたその子も、10歳まで元気に生きてくれました。
そんな経験から、その後、私はすぐドッグライフカウンセラーという犬の躾(しつけ)の資格を取りました。けれど資格を取ってはみたものの、ブリーダーとしての経験も1年にも満たない、犬も2頭しか飼ったことのない経験の浅い私が本当に「飼い主さんとワンちゃんの幸せなお手伝い」なんかできるのかな・・・と感じてしまい、自信がなく、ドッグライフカウンセラーを仕事にすることはできませんでした。
でも、やっぱり、ブリーダーとしての仕事だけではなく、「飼い主さんとワンちゃんの幸せな生活のお手伝いがしたい」という想いが強く。そのための行動を起こしたい。
そう考えた私は、3つの目標を立てました。
3つの目標を叶えることが出来たら、ワンちゃんとの関係で大切なことが学べるだけではなくて、自分の経験から自信を持って人に伝えられるようになるのではないかと思ったからです。
1つ目の目標は、
「ドッグショーで自分の繁殖した犬を、自分でチャンピオンに仕上げる。」ということです。
ドッグショーの場で、全くのゼロからスタートの私が、自分の育てた犬をチャンピオンにすることは簡単なことではありません。自分の手でチャンピオン犬にすることが出来たら、きっと犬との関わり方において人に自信を持って伝えることが出来るだけの知識が身に付くはずだ。そう考えたからです。
2つ目の目標は、
「JKC (ジャパンケンネルクラブ)のB級ハンドラーの資格を取る。」ということです。
ハンドラーの資格には、D級からA級まであり、B級の資格は、小型犬と大型犬の2犬種を引いて試験を受けます。B級を取ることが出来たら、大型犬の関わり方も覚えることが出来ると思ったからです。
3つ目の目標は、「日本アロマ環境協会のインストラクターの資格を取る。」ということです。
ワンちゃんは、嗅覚の鋭い生き物なのでアロマの香りをワンちゃんとの生活に取り入れることで、言葉ではなく香りで直接ワンちゃんの心に働きかけることが期待出来ると思ったからです。
私の経験で、アロマの香りでお別れを待つばかりだと思っていた子が、
ほんの数分ですが意識を取り戻し、私の問いかけに目を開け、優しく私の手を舐め幸せな最後の時間を過ごすことが出来た経験があります。
その最後の瞬間があったおかげで、私は悲しんでばかりいるのではなく自分の時間を大切に強く生きなければいけないと思うことが出来ました。
そんな経験から「ワンちゃんのドッグアロママッサージ」を子犬の時からお伝えすることで、医療の及ばない最後の最後の瞬間まで大切な時間を過ごしてもらえるのではないかという想いもありました。
「飼い主さんとワンちゃんの幸せなお手伝いをしたい」と3つの目標を立ててから達成するまでに、何度も何度も試験に落ち、穴を掘ってでも隠れたいと思うような沢山の失敗と経験をし、10年も掛かってしましたが一昨年に3つの目標を達成することができました。
目標を達成出来た時、偶然、市のビジネスグランプリのことを知り、今まで学んできた知識や沢山の失敗から学んだ経験を形にしてみようと応募をしました。
アドバイスをしていただいた方には「最初、鉛筆書きの書類を持って来られた時はどうしようかと思った。」と言われるような状態からのスタートでしたが、奨励賞を頂くことができました。
ビジネスグランプリには「わんわん健康ウォ-ク」という、ワンちゃんのお散歩を通して飼い主さんとワンちゃんの健康作りを提案する内容で応募させて頂きました。
奨励賞を頂いた後、講座を何回か開催させて頂きましたが、その講座を行う中で、ちゃんとしたウォ―キングの知識を学びたいと思うようになり、国際感食協会のウォーキングのインストラクターの資格を取りました。
飼い主さんが健康であるということは、ワンちゃんの幸せにとって一番大切なことだからです。
そしてもうひとつ、ワンちゃんとの関わりについて大切なことが全て書かれていている
「犬の十戒」を子供にも分かりやすい本や紙芝居にして伝えたいという想いもずっと持っていました。
皆さん、犬の十戒ってご存知ですか?
犬の十戒とは、ノルウェーのMrit Teigentoiuブリーダーの方が、ワンちゃんをお譲りする時に飼い主さんのなる方に渡していた「犬からご主人への11のお願い」が元となっているといわれています。
ワンちゃんが飼い主さんに一緒に生活をする時に伝えたいお願いを語りかける形で書かれている10個の短いメッセージです。
私が、ブリーダーとしてもお譲りする方にお伝えしたいメッセージでもあります。
この想いも「ぼくと神様のひみつの十のお約束」(こどものための犬の十戒)という、まだ手作りの冊子ですが形にすることが出来ました。
私は、ブリーダーなので普通の飼い主さんより沢山のワンちゃんと生活をしています。
なので、今までにワンちゃんとの別れを何回か経験しました。
別れを迎えてやっと気づく大切な想いがありました。
一緒に過ごすことの出来る時間のあまりの短さ。
いつも一緒過ごせるという当たり前の毎日の
大切さ。
温もりをこの手で感じることが出来る有り難さ。
最後のお別れの瞬間まで、私に与えてくれる真っ直ぐな愛情に、本当に相手を思い愛するということ。
本当に大切なことを沢山教えられました。
ワンちゃんは、綺麗な大きな愛の塊です。
私が目標を達成するために掛かった10年は、この子達の一生でもありました。
大切な温もりを失ってから、してあげたかったこと、もっともっと一緒にしたかったことをいくら心の中で数えてみても何も伝えることができません。
本当に当たり前と感じている毎日の中に本当の幸せがあると、私は私の犬に教えられました。
「ぼくと神様とのひみつの10のお約束」は、私の子に教えられたメッセージでもありますが、多分どのワンちゃんも飼い主さんに伝えたい愛のメッセージでもあると思います。
私のように温もりを失ってから気づくのではなく、手を伸ばせば温もりを感じることが出来る、今ワンちゃんを飼われている方、これからワンちゃんを飼いたいと思っている方、将来ワンちゃんを飼うであろう子供たちに、ワンちゃんからのメッセージとして伝えることで、ワンちゃんと飼い主さんとのお時間を、大切に、大切に過ごして頂けたらと心から願います。
最初の繁殖の時に抱いた、「ワンちゃんと飼い主さんの幸せな生活のお手伝い」への想いは何年経っても変わることなく私の心の中にあり続けています。
「ぼくと神様とのひみつの10のお約束」の読み聞かせ、ウォ―キング、ドッグアロママッサージの講座を通して温かい想いをお伝えすることが、私に出来る「ワンちゃんの飼い主さんの幸せな生活のお手伝い」の形です。
温かい想いを沢山の方に届けることで、産まれて来た小さな命と飼い主さんが最後まで幸せであることを心から願います。