ヨークシャーテリアの季節ごとの健康管理のポイントをまとめさせて頂きました。
体が小さくてシングルコートのヨークシャーテリアは、季節の変わり目などに体調を崩しやすくなります。飼い主さんの早め早めの心掛けで、体調を崩すことなく元気に過ごすことができます。
1 春の健康管理のポイント
- 2、3月の冷え込みの一番強い季節は、一番ワンちゃんの体調の崩しやすい季節です。
- ワンちゃんは我慢強いので、飼い主さんが大丈夫と思っている以上に体調が悪い時があります。出来れば、直腸用の体温計を一本用意して頂いて、調子が悪いと思われたときは体温を計ることをお勧めします。(動物病院で購入できます。)
- ワンちゃんの平熱は、38.5度前後で人よりも高いです。39度あれば熱があります。40度あれば急をようする状態です。
☆ワンポイントアドバイス
耳、尻尾の先、足先が熱い時は、熱がある可能性があります。
2 夏の健康管理のポイント
- ヨークシャーテリアは室内にいるので熱中症の心配がないと思われるかもしれませんが、季節の変わり目など急に暑くなった日は、室内でもかなり温度が高くなり、エアコンをつけていないと熱中症になることがあります。熱中症になると発熱し、嘔吐や下痢の症状がでて元気がなくなります。季節の変わり目は特に気を付けて、早めにエアコンをつけるように心がけてください。
- 夏はワンちゃんも本能的に体を冷やしたいので、脂肪を減らそうとして食欲が減ります。元気でウンチの状態がいつもと変わらなければ、あまり気にしなくても大丈夫です。
- 夏のお散歩は、体高の低いヨークシャーテリアにとっては、飼い主さんが体感している以上熱い温度を体感しています。地面を触って暑さが収まっている時間に、お散歩に行きましょう。
参考までに
飼い主さんが30℃と体感している時に、ワンちゃんの歩くアスファルトの地表近くは、80℃近くになっていることがあります。
3 秋の健康管理のポイント
- 季節の変わり目はお天気が変わりやすく、暑かったり突然冷え込んで寒くなったりする日があります。体の小さいヨークシャーテリアは、季節の変わり目にお腹がゆるくなったり、体調を崩したりする子がいます。飼い主さんが大丈夫かなと思うようなお天気でも、少し気を付けてあげると体調を壊さず過ごせる可能性が高くなります。
- 秋は過ごしやすく、お散歩が一番楽しめる季節です。ワンちゃんとコミュニケーションを取るためにも、心掛けていっていただくことをおすすめします。
4 冬の健康管理のポイント
- 冬はシングルコートのヨークシャーテリアは、ダブルコートの犬種に比べて寒さに弱くなってしまします。お散歩の時(特に年をとった子は)、お洋服を着せてあげると体への負担が少なくなります。夜の冷え込みで、耳先や鼻先などの血流のあまり良くないところの毛が抜けてしまうことがあります。体全体が暖かくなるドーム型のベッドなどが、お勧めです。
- 冬は体温を保つのにエネルギーを使うので、餌の量も夏と同じだと痩せてしまいます。ワンちゃんも本能的に冬は食欲が増しますので、夏より少し多めにあげましょう。
5 老犬の健康管理のポイント
年をとるとどうしても体調のことを考えて、若い時よりお散歩に行ける時間帯も限られてしまいます。ヨークシャーテリアのような超小型犬は、体調を崩して1週間寝たきりになってしまうと足の筋肉がすっかり落ちて、しっかり歩けなくなってしまいます。ワンちゃんが年ををとってくると飼い主さんも大変だとは思いますが、短くてもなるべく「毎日歩かせること」が健康管理のポイントになります。